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二人が想いを確認しあって一ヶ月がすぎた。 夜、メイは寝るまでの間いつもキールの部屋に来ていた。 メイはソファーに座って、机に向かって研究をしているキールに話しかける。 キールは気が散るからあまり話しかけるなといいながらもちゃんとメイの話を聞いて答えている。メイはこの時間が好きだった。 いつもの二人には考えられないような穏やかな時間。 メイは暖炉とろうそくの明かりに照らされたキールの書物に向かう顔を見つめる。 不思議と暖かい気持ちになれた。 でも今日は不安な気持ちになる。 炎が消えてしまえば…キールも消えてしまうように感じる。 どうしてだろう?メイは自分に問いかける。 そういえば昼間から沈んだ気持ちだった。 今日、元の世界からしているリボンが風に舞って飛んでいった。 そのリボンは無事捕まえ、自分の手に戻ってきたが、リボンが飛んでしまっていたら… 元の世界では突然にいなくなってしまった自分。 いつ何が起こるか解らない、 いつ大切な人が消えてしまうか解らない、 明日の事なんて誰にも解らないんだ。 このようなことをふと考えたからだった。 思い出してメイはさらに不安な気持ちになり、キールのそばに行った。 机に向かって座っているキールの後ろからメイはキュッと抱きつき、キールの肩に頭をを置く。 「どうしたんだよ、突然」 キールは顔をメイの頭のほうに向けてたずねた。 「うん…」 回した腕からキールのぬくもりがメイに伝わってくる。 「キール…なんかね、すごく不安な気持ちなの。キールはずっと私のそばにいてくれるよね。突然、私の前からいなくなったりしないよね?私、一人ぼっちじゃないよね?」 キールはメイの腕をといて、体をメイのほうに向けた。 メイの手を握り、立っているメイを見上げて話す。 「何かあったのか?」 メイは横に首を振る。いつもは元気の固まりのようなメイ。 しかし今日は沈んだ様子なのがキールにも、とてもかんじられる。 「メイ、俺はお前にそばにいて欲しい、俺もお前のそばにいたい。」 1ヶ月前のお互いの気持ちを確かめた日以来、キールが自分の気持ちを話す。 「お前は一人じゃない。俺がずっとお前のそばにいる。俺にはお前がそばにいないなんて考えられない。それじゃだめか?」 ううん、とメイは首を横に振る。 キールはメイを自分の膝の上に座らせ、メイを見つめる。 「俺も不安だよ。お前は1ヶ月前、帰らないといってくれた。お前がここの世界に残りたいと思っていても、いつ何が起こるか解らない。明日起こる事なんて誰にも解らないんだから、お前が突然消えてしまうんじゃないか、てな。」 キールは少し困ったように微笑みながら言った。 キールもメイと同じ気持ちだったのだ。 メイはキールの首に腕を回し抱きついた。 キールもメイを抱きしめた。 「しばらくこのままでいてくれる?」 「ああ…」 メイとキールはお互いの暖かさに包まれて、そばにいるんだという実感がわいてくる。 「キール…好き、私、キールのことすごく好きだよ。この気持ちは私から消えたりしない。 私はキールのそばから絶対にいなくなったりしない。だからキールも私のそばにずっといて、ね?」 「あぁ、俺はメイのそばにずっといる。お前を離したりしない。メイ、お前を愛してる…」 そっと離れた二人は唇を重ねる。1度目は軽く、2度目は深く… |