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我知らず青年は祈る。 それは彼に与えられた習慣。
『女神よ
彼は孤独を愛していた。
彼の周囲は羨望と中傷で満ちていた。
孤独と言う名の平穏の中に混じるのは
己の未熟さへの焦り。
人に交わることより研究を
苛立ちと、怒りと、戸惑い
責任と、焦燥と、誓い
開かれた世界と
人を 恋うる心
『必ず帰してやる、元の世界に。だから泣くな』
その言葉に偽りは無かった
見上げた瞳が宿した透明な輝き
『ありがとう、元気でね』
別れの言葉が齎した透明な笑顔
『女神よ
彼女に平穏と幸せを
彼は彼女を愛していた
彼の周囲には信頼と笑顔が残された。
孤独の代わりに彼に与えられたのは
人の為に祈ることのできる心
『女神よ
『どこでも良いのです
彼女が涙で笑顔を曇らせることのない
祈りが満ちたとき
乙女の求める世界を
奇跡という名の下に世界は再び開かれる
いつか
決して閉ざされることのない明日―――
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